片山とらのすけ
メールマガジン
2018.05.02
1215号 「やっぱり！トラさん」（4月30日）でのコメント
FM「おかやま」の標記の番組で、大要次のようにコメントしました。
① 全世界注視の南北首脳会談が27日に終了した。終始、融和ムードに包まれ、韓国・文大統領、北朝鮮・金委員長のパフォーマンスもあり、会談は一応の成功とみるべきだろう。とくに金委員長はこれまで若いけれども酷薄な独裁者というイメージだったが、ウィットに富み頭も悪くないリーダーという評に変わった。しかし、この会談そのものが米朝首脳会談の「地均し」「繋ぎ」に過ぎず、非核化は打出されてもその具体的な手法、時期等は不明で表現も抽象的、むしろこれまでより後退したとの厳しい見方が多い。ポイントはとにかく非核化、非核化がなくて朝鮮戦争終結の平和協定など出来るわけがなく、今回の米朝対話は全体が崩壊する。
② 28、29両日に安倍首相はトランプ米大統領や文氏と電話会談をし、日米韓3か国の連携を再確認した。日本の関心が強い拉致問題については文氏は日本の意向を金氏に伝え、金氏は日本とも対話の用意があることを表明した。「日本は蚊帳の外」、「日本は置き去り」とかの論議が出ているがそれは間違い、とにかくこれから開かれる米朝首脳会談に向け日米、そして日米韓の緊密な連携を一層図って行くしかない。過去50年近い北朝鮮との交渉の歴史は3か国始め国際社会が裏切られ続けた歴史であることを思い起こし、これを大きな教訓とする必要がある。
③ 国会は野党6党が麻生氏解任等を掲げて審議拒否し、片肺状況だ。重要法案等の審議が与党に日本維新の会が加わり、細々と行われている。一方野党6党は合同ヒヤリングと称して非公式な政府糾弾を続け批判を浴びている。国会こそ野党の唯一無二の主戦場なのにそこで審議拒否するのは、正に自殺行為だと私は思う。
