片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2016.11.17

1093号 TPP特委(11月14日)での私の質問(その2)

 標記での私の質問の(その2)は、大要次のとおりです。

 ① 「攻める農業」として農産物の輸出の拡大が叫ばれているが、内容を見ると違和感がある。輸出の品目が、アルコールや調味料さらに原材料が輸入の加工品が多いし、ホタテ貝、タバコ、真珠等が主力だ。輸出先も香港、台湾、中国、韓国で約55%と片寄っている。米国などTPP加盟国への輸出の実績と今後の拡大策如何。

 ② 輸出において、中小規模事業者のための相談支援体制の整備が急がれるし、世界的な評価の高い日本食・食文化の普及に合わせて行うべきだ。また、日本のトレーサビリティのシステムを確立して海外に輸出し、それを事実上の国際標準にしたい。遺伝子組換え食品の表示についても、この機会にわが国でもEU並みの厳しい表示義務を検討し、EUと同じ予防原則の考え方を採用したらどうか。

 ③ 私は岡山県農業会議会長を10年以上務めているがその経験から農業再生に不可欠なものは、「農地」と「担い手」という平凡だが基本的な結論を得た。農地については農振地域を見直し、「活かすべき農地」とそうでないものを仕分けし、活かすべき方には強いゾーニング規制を導入、転用できないようにする。となれば企業に農地所有を認めてもよいのではないか。活かさない土地、耕作放棄地などは、ア 牛の放牧など畜産的利用、イ 鳥獣害の緩衝地帯としての林野とすべきだ。

 ④ 私の平成22年秋の予算委での質問から事業化された「青年就農給付金」制度は、新規就農者増加という効果が出ている一方、バラまきなどとの批判がある。この機会に、給付期間中に「日本農業技術検定」の受検を義務化してスキルアップし、合格者にはさらなるメリットとインセンティブを付与することも一案だろう。

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