片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2016.06.06

1063号 NHK・「日曜討論」(6月5日)でのコメント

 頭書の番組に出演、その際の私のコメントは、次のとおりです。

 ① 安倍首相は消費税の再延期を決断した。わが党はかねてから、再延期又は凍結を主張してきたのでそれは是とするが、苦渋の決断というには謙虚さが足りない。再延期の理由は、世界経済にリスクがあるので、「新しい判断」をしたという、しかし、アベノミクスで再引上げの経済環境をつくれなかったことは事実で、結果としては公約違反となる。2回上げられなかったら3回目はさらにハードルが高くなる。

 ② アベノミクスは、成功した部分としなかった部分がある。3本の矢は、金融緩和はA、財政出動はB、新成長戦略はEという評価があるが、至言だ。金融緩和はマイナス金利など頑張っているがもう限界だ。財政出動は、公共事業中心では非効率で効果も乏しい。新成長戦略では思い切った規制緩和と地方分権が求められる。80年代のNTT改革が、巨大な通信市場を誕生させたように。

 ③ 今回の再延期で、自民、公明、民主3党が合意した「税と社会保障の一体改革」は破綻した、この責任をどうとるのか。代わる財源を自民党は「税収の上振れ」、民進党は「赤字国債」というが、ともに無責任だ。その財源は「身を切る改革」、「徹底行革」で生み出すしかない。国会議員の定数・歳費の3割カット、公務員総人件費の2割カットなどを始め、特別会計、独立行政法人の大幅な見直しだ。

 ④ 参院選の争点は、首相自ら信を問うとする消費税の再延期、それに絡むアベノミクスと社会保障政策が中心になると思うが、憲法改正、安保法制等も採り上げられよう。憲法改正論議にフタをしようとする風潮は問題だし、改憲勢力というくくり方も納得できない。もっと冷静で中立的な改憲論議が行われるべきだろう。

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