片山とらのすけ

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2015.08.11

998号　「ズバリ！トラさん」（8月11日）での私のコメント

　FMくらしきの標記の番組に出演、私のコメントは大要、次のとおりです。

　①　例年と同じく今年も広島市、長崎市で平和記念式典が開催されたが、安倍首相は、広島市では挨拶に「非核3原則の堅持」を含めず、関係者は抗議し国会でも問題となった。長崎市では元に返したものの、削除を指示したのは首相ないし首相周辺ではないかと言われている。国会審議で、後方支援の「核兵器の輸送」が論議されていただけに波紋は大きい。今、首相の戦後70年談話で注目を浴びているのはキーワード、「侵略」「植民地支配」「痛切な反省」「心からのお詫び」等の扱いだ。落とすか変えれば中国、韓国等の激しい批判は必至、どうするのか。

　②　辺野古移設問題につき、8月10日から1か月間工事をすべて中断、政府と沖縄県が集中的に協議を行う。8月11～12日には官房長官が沖縄入り、知事と会談する。両方とも基本的スタンスは変わっていないので打開の見通しはないが、不毛の対立よりは不断の対話の方が望ましい。政府側は世論対策として支持率低下を喰止めたい、県側は国の予算獲得と全体の工事を遅らせるメリットがあり双方の思惑は一致している。中断期間は台風シーズンだしお盆休み、実質的な影響はない。

　③　TPPハワイ会合は、大筋の合意なく閉会。次回の閣僚会合では決着できるというが何時開けるのか。9月なら、米国のTPA法の事前通告90日ルールで12月に署名、できなければ11月半ばのAPECに合わせてとなり2月署名となる。2月だと米国・大統領選の予備選開始で、選挙後まで待たされる可能性がある。全体交渉で残る課題は医薬品のデータ保護期間と乳製品の扱いとされ、日米間ではなおコメと自動車・自動車部品が残っているとされるが、どうなるか。

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