片山とらのすけ

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2015.02.10

951号　「ズバリ！トラさん」（2月10日）での私のコメント

　2月10日、FMくらしき・「ズバリ！トラさん」に電話でラジオ出演しました。その際の私のコメントは、大要次のとおりです。

　①　本年度補正予算約3.1兆円が2月3日、成立した。地方関係では自治体の予算に組むものが多く、その成立は3月議会だ。とすれば、ほとんどが繰越で、来年度予算と一体の執行となる。第2次安倍政権では、今回で3年連続補正と当初を合わせて約100兆円の予算とした。補正予算は査定が甘くて、財政規律がゆるい。当初予算案で計上しにくいものが回される。今回補正も問題が多い。

　②　日本人人質殺害事件は、残念な結果で決着をみた。海外における邦人保護に自衛隊が出せないかが論議となっている。当事国の要請や承認があれば出せるようにしたらよいという意見や、大使館や日本人学校等は独自に守れるようにすべきという意見もある。危ないところに自衛隊が出せない現状には違和感が残る。

　③　農協改革の大筋をJA全中が了承した。一般社団法人化、指導権廃止や監査部門の分離をJA全中が受入れ、一方準組合員の利用規制は全中の主張の通り政府が見送った。両者の中折れとした恰好だ。JA全農は株式会社への組織変更を可能とする。首相の強い意向が早期決着となったと伝えられているが、このまま落着くか。

　④　北方領土問題について、2月12日に次官級会議が開催される。これまで安倍・プーチン会談が何度も持たれ、両氏の親しさもあって、急速に進展するのではないかとの見方もあったが、ロシアとウクライナの紛争で欧米側につくわが国との関係が難しくなった。しかし、同じ領土問題と言っても尖閣諸島や竹島とは深刻さが違う。この会議でどう仕切り直しされるのか注目したい。

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