メールマガジン
2014.05.20
877号 「やっぱり!トラさん」(5月19日)での私のコメント
5月19日早朝にFMおかやま・「やっぱり!トラさん」に電話でラジオ出演しました。そこでの私のコメントは、大要次のとおりです。
① このところメディアは、集団的自衛権問題の一色だ。メディアの調査結果もメディアの意向通りに出て相当な差異がある。5月15日安保法制懇の答申を受取った後の安倍首相の記者会見も、日本と日本人を守り抜くという首相の思いは判るとしても、やや前のめりで一人よがりの感は免れなかった。20日から与党協議が始まるようだが、国会はすでに5月28日衆院予算委、29日参院外交防衛委の審議日程を決めている。国会挙げて論議し国民的議論の上、決定するのが正しい方向だ。
② 国際的理解はどうか、とくに同盟国米国の対応が注目だ。公的にはオバマ大統領以下行使には賛同を表明している。米国は日本との同盟関係を深化させることに異議はないとしても、それにより中国とコトを構えることまでは望んでいない。以前とは米国の立ち位置が変わり、中国とは対決は避けたいと思っているのは当然だ。一方、中国と領海・領土問題で対立しているベトナム、フィリピン等東南アジア諸国は日本を支持し、中国、韓国はすでに非難を始めている。
③ 日本の誇るべきことの一つは、戦後70年間平和国家として一滴の血もわが国民にも他の国民にも流させずに来たことだと私も思う。集団的自衛権の行使容認によって、戦争に巻き込まれ血が流れるのではないかとの強い懸念が出ている。「必要最小限度」と言っても明確な歯止めがなければ、例えば米国に強く要請されれば拡大せざるを得ない。そうだとすれば、具体的な事例を詳細に検討し、基本法の形で法定することも一つの案だろう。
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