片山とらのすけ

おおさか維新の会

メールマガジン

一覧はこちら

2014.03.18

862号 NHK・日曜討論(3月16日)での私の意見

 316日にNHK・「日曜討論」に出演、私の意見は、大要次のとおりです。

 ① 来年度予算案については、現在参院で審議中だが、最近の悪い癖で本年度補正予算とセットにし計101.5兆円の規模、史上最大だ。ただし、中味は問題が多いし、政府・与党は経済再生・デフレ脱却と財政健全化、さらに税と社会保障の一体改革をめざすと言うものの、経済再生以外に大きな配慮は窺えない。

 ② 春闘の大手製造業に対する回答は良いが、儲けた大企業が安倍首相に付合った「官製賃上げ」の面が強い。問題はこれが中小企業、地方、非正規雇用者につながるかどうかだ。消費者物価が想定の+3.3%だと多くの国民には「賃下げ」になる。

 ③ 集団的自衛権を「持っているが使えない」という解釈には、そもそも無理がある。持っていれば使えるし、使えないものは権利でない。しかし、これが国会論議の中で定説となり、この解釈のもと個別法も策定、一種の慣習法体系ができた。これを改めるには憲法改正が最も判り易いが、解釈改憲も十分に可能だと思う。

 ④ ただし、解釈改憲には国民の合意と国際社会の理解が不可欠で、まずこのための幅広い国民的議論が必要だ。それには、現憲法の解釈上ギリギリどこまでできるかの線引きがいることから憲法審査会などを活用するとともに、超党派での国会の論議や有識者の知見、国民の意向の聴取等が丁寧に行われなければならない。

 ⑤ 参院の選挙制度改革は、衆院のそれと一体として考えられなければ意味がないにもかかわらず、真剣に行われたことがない。わが党のこれまでの検討では、全国ブロックの非拘束式比例代表とブロック単位の拘束式比例代表とのダブル比例代表制を中心として来たが、今後早急に成案を得たい。

ページトップへ