片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2014.02.26

856号 片山政経セミナー(2月26日)での私の挨拶

 226日の片山政経セミナー(定例の朝食勉強会)で、現在審議中の予算案について、私は大要次のような挨拶をしました。

 ① 通常国会前半における政府・与党の最大の課題は、来年度予算案と関連法案の年度内成立で、現在2月中の衆院通過をめざし与野党の攻防が繰り広げられている。この予算案とすでに成立した本年度補正予算を合わせると、101.5兆円の史上最大の規模となる。消費増税による景気落込みを防ぐための大型予算との触れ込みだが、辛口に言えば「しまりのないジャブジャブ予算」だ。

 ② 今回の15か月予算は、経済再生・デフレ脱却と財政健全化の2つの目的を持ち、税と社会保障の一体改革も進めるとしている。しかし、景気の現状から前者に傾斜するのはやむを得ないものの、予算案の内容には財政規律、財政秩序を大きく乱すものが含まれているし、社会保障費の切込みも先延ばしされている。

 ③ 例えば、両方を合わせると概算要求額を超える予算額になっていたり、昨秋のレビューで削られたものが形を変えて復活していたり、当初予算のシーリングには納まらないものが補正で出て来ていたり、国会のチェックも弱く多年度で自由に使える基金方式が多用されていたり、等々が指摘されている。

 ④ 政府は、プライマリーバランス(以下「P.B.」という)を予定以上に改善したとしているが、P.B.の黒字化とは累積債務をこれ以上増やさないというに過ぎず、P.B.の赤字半減とは累積債務の増加が半分だというに止まる。P.B.の半減を2015年度、黒字化を2020年度の目標としているけれども困難という見通しで、本気で財政健全化に取り組んでいるとは私には思えない。

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