片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2014.01.22

848号 新成長戦略についての私見

 アベノミクスの第三の矢である新成長戦略は、これまで発表されたものは全容もイメージも定かでなく、したがって評判も良くありません。政府は6月に新たな成長戦略を提示する考えのようですが、これまでの経緯からみて余り期待できそうにないというのが私の率直な感想です。

 政府は24日召集の通常国会に法案80本、条約案18本を提出する方針で、そのうち成長戦略関連法案は約30本と言われています。また、国家戦略特区を5か所程度指定するとの話ですが、これも全国的にインパクトがあるとはとても思えません。

 そこで私は、わが国の企業が今やるべきことは次の3つだと考えます。

 ① まず、「新技術の開発」です。日本は技術立国であり、これまでも造船、鉄鋼、自動車、半導体と次々に新技術・新製品を開発して輸出し、国力を高めて来ました。もう一度高付加価値製品の開発をめざすべきで、発展途上国等の安いレイバーコストに勝つためには、高性能品の開発しかないと思います。

 ② 次は、「生産性の向上」です。中国・東南アジアではレイバーコストが上昇していますが、日本の生産工場は日本に帰るのでなく、現地でさらに安いレイバーコストを見つけて生産を続けようとしています。日本の空洞化が直らないならば、もう一度生産技術に磨きをかけ、国内での生産性を向上させるしかありません。

 ③ もう一つは、「省エネ」です。日本の電気料金は世界で最も高くなろうとしています。この原因は、すべて燃料輸入と再生エネルギーの買取価格が転嫁されることによります。エネルギー基本計画の策定は先延ばしになりましたが、高電気料金が是正されないのならば、節電、省エネの徹底しか対策はないでしょう。

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