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2013.06.07
785号 エネルギー問題と原発再稼働について
エネルギー問題に関し、某誌からインタビューを受けることになったので、主要ポイントにつき自分なりの考えをまとめました。その大要は、次のとおりです。
① 化石燃料、原子力、再生可能エネルギーなど、すべてのエネルギーには一長一短があるが、エネルギーの選択肢はできるだけ増やして、それを最適な比率で組合わせるベストミックスが望ましい。原子力もそのための有力な一つだ。世界最高の安全基準の構築と厳格な運用によって、既設の原子炉による原発は2030年までにフェードアウトするのではないか。脱原発依存は大方針としても、原発技術と人材の育成は維持し続ける必要がある。そのために海外への輸出も認められてよい。
② 原発再稼働については、世界最高の安全基準と厳格なチェック体制により、安全の確認されたものは再稼働させることにすべきだ。原子力規制委の作成した新規制基準案は厳格でもあり、現実的でもある。また、西日本は津波や活断層のリスクが比較的少なく、加圧水型原子炉が採用されており(5年間の猶予期間もある)、地元の理解も得られやすいので、四国、九州に設置されている原発から再稼働させるのも一つの方策だと思われる。
③ 日本のエネルギー自給率は4%なので、エネルギーの安定調達は大きな課題だ。中国などのエネルギー需要の急増により、エネルギー獲得競争が世界的に激化しているから、わが国はエネルギー資源国との関係強化が急務になる。中東地域への依存を減らし、輸入相手国、輸出先を多様化することが必要で、ロシアの天然ガス、アメリカのシェールガス等の輸入を進めるべきだ。それとともに、洋上風力、地熱発電を拡充し、長期的にはメタンハイドレートを開発すべきだろう。

2016.07.09
2016.06.29
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2016.06.21