片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2013.03.12

761号 国民政治研究会(3月11日)での私の講演

 国民政治研究会は、メディア関係者が中心の会ですが、その例会(311日)で、私は講演しました。その大要は、次のとおりです。

 ① まず、安倍首相との関係について。私が平成10年夏参院自民党国対委員長に就任したとき、安倍氏は(衆院の)国対副委員長の1人、参院との連絡係で毎朝国対の会合でお会いし、私は時々、ハッパをかけたことを覚えている。

 平成18年の第一次安倍内閣発足時、私は参院自民党幹事長だった。平成19年夏の参院選挙では安倍総裁のもと陣頭指揮をとったが、大敗、私自身も落選した。この敗北で、「ねじれ国会」は本格化し、平成21年の政権交代の序走となった。

 ② しかし、昨年の年末安倍氏は、吉田茂氏以来64年ぶりの首相再登板という異例のカムバックを果した、ご本人の努力もあるし運の強さもある。2回目だけに満を持した政策が「アベノミクス」、これが受けてロケットスタートとなり、政権スタート時60%程度だった支持率は、1月、2月と上がり、734%まで上昇している。

 ③ 「アベノミクス」はマーケットの期待と国民の思いを受けて、株高・円安を生み出し、日本経済に活気をもたらしたけれども、実力よりは成果が先行している。「アベノミクス」の三本の矢の本命は「金融緩和」や「財政出動」ではなく、「新成長戦略」だが、具体性や即効性がなく、決め手となるものがない。

 ④ そして、もう一つ、TPP交渉参加問題がある。中国の抬頭に対し、日米同盟の深化が必須の要件だとすると、交渉参加以外の選択肢はあり得ない。政府・与党が依然として情報開示をしないまま、今夏の参院選が近付くなか、多くの関係者のTPPへの懸念、反撥を解消できるかどうかは予断を許さない。

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