片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2013.03.05

759号 日銀総裁・副総裁候補の所信聴取

 衆院は4日の議運委で、政府が提示した日銀次期総裁候補の黒田氏から所信を聴取し、質疑を行いました。中曽、岩田両副総裁候補については5日に所信聴取と質疑を行います。参院については、1112両日に実施と言われていますけれども、決まっていません。

 黒田氏は日銀が1月に物価上昇率を「前年比2%」とする物価目標を導入したことについて、「一日も早く実現することが何よりも重要な使命になる」と表明、デフレ脱却に向け「市場とのコミュニケイションを通じ、やれることは何でもやるという姿勢を明確に打ち出す」と強調しました。

 その後の質疑で、2%を達成する時期については「2年ぐらいを念頭に置いて大胆な金融緩和を行う」と述べ、日銀の金融政策への政府の関与を強める日銀法改正の是非については「政府・国会が決めること」と言うにとどめました。

 私は219日の予算委質問で安倍首相に、「アベノミクスに対するマーケットの期待を裏切らない人選が必要」と指摘しましたが、アベノミクスが成功しているのは、思い切った金融緩和が継続して行われるというマーケットの強い期待によると考えたからです。また、それを日銀にやらせる力が安倍政権にあると思っています。

 これまでの日銀は安倍首相が言うように、口先では継続的な金融緩和と脱デフレを語りながら平成12年にはインフレ率がマイナスなままでのゼロ金利解除を行い、平成18年にもまたデフレ継続中に量的緩和を終了した前科があります。

 衆、参両院で総裁・副総裁候補に対する所信聴取の結果がどう出るか、賛否は白熱していますが、期限は319日までです。

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