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2013.02.15
754号 GDP、マイナスから上昇へ
政府が14日発表した平成24年10~12月期GDP(国内総生産)の伸び率(実質)は、前期比△0.1%、年率換算で△0.4%と前期の△3.8%からマイナス幅が大きく縮小しました。ただし、マイナス成長は3四半期連続となります。
内容をみると、世界景気の減速を背景に、輸出が前期比△3.7%の2四半期連続の大幅減、設備投資も4四半期連続の前期割れ△2.6%です。一方、個人消費は厳しい寒さで衣料が売れ国内旅行も好調で、+0.4%と持ち直しました。被災地等での住宅建設+3.5%、公共投資+1.5%なども堅調に推移しました。平成24年通年(1~12月)のGDPは、実質で前年比+1.9%です。
景気は着実に回復基調ですけれども、この流れに乗る安倍政権への期待から円安、株高がさらに進み、企業の業績が上向く好循環が想定されています。しかし、その恩恵が、まだ下請け、小売り、地方など国内の隅々まで行き渡っているとは言い難く、家計の収入が増えないまま、物価だけが上がる恐れもあります。
アベノミクスは国際的にも好評で、調べた海外論評21のうち15は肯定的でした。レーガノミクスやサッチャリズムと対比されるよう、その恩恵をさらに拡大するためには、次のような取組が必要だと指摘されていますが、私もほぼ賛成です。
① 春闘における労働側の主張(給与の1%引き上げ、定期昇給、65歳定年制等)に対し、経営側が積極的に対処するよう働きかける
② 国民の円安デメリットを緩和するため、円安メリットを受ける企業の還元対策を奨励する
③ 脱原発依存に伴う石油、LPG等の価格上昇の緩和策を進める
○お知らせ ― 2月17日(日)午前9時からNHK・「日曜討論」に出演します。また、19日(火)午後4時20分頃から参院予算委(NHK・TV中継入り)で質問します。時間の許す方はご覧下さい。
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