片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2013.02.05

751号 安倍首相の政治姿勢について

 安倍政権の経済対策「アベノミクス」を背景に円安・株高が進んでいます。24日の日経平均株価は5日続けて値上がりし、リーマンショック後の高値に迫り、外国為替市場では平成225月以来29か月ぶりに一時1ドル=93円台をつけ、輸出企業を中心に決算を上方修正する動きも目立って来ました。

 このようにアベノミクスは今のところ成功で、国民の気持ちを明るくし安倍政権の支持率も上昇しています。しかし安倍政権は、アベノミクス以外、具体的な施策を示さないことにつき不満が出始めました。

 安倍首相は補正予算を成立させて渡米し、21日(又は22日)に日米首脳会議に臨む予定ですが、それまでに日本側としてメドをつけておくべき課題がいくつもあると私は考えています。

 具体的には、例えば①集団的自衛権の行使、②普天間基地移設の見通し、③TPPの交渉参加、④原発の再稼働などで、これらに何らの意思表示をしなくて済むとは思えません。安倍首相が本当に日米同盟の深化を望むなら、これら課題を避けて通れるわけがない、しかし、現在までのところこれに対し安倍カラーは見えて来ないし、国民向けのしっかりしたメッセージもありません。

 首相の座右の銘は、吉田松陰の「至誠にして動かざる者は未だこれ有らざるなり」で、その意味は、「誠意を盡くしてことに当たれば、どのようなものでも必ず動かすことができる」でしょう。参院選までとにかく無難に、重要な政治課題はできるだけ棚上げしてという政治姿勢は判らないでもないが、いかにも姑息でもの足りない、誠意をつくしてことに当たっているとは、私には到底思えないのが残念です。

 

○お知らせ―25日(火)午後9時から1時間、BSフジ・「プライムニュース」に出演します。時間の許す方はご覧下さい。

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