片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2013.02.01

750号 安倍首相の再登板について

 通常国会が開会され、首相の所信表明に対する衆参本会議の代表質問が行われました。所信表明は短かいものでしたが、論戦の方は幅広く賑やかでした。

 7年前の第1次安倍内閣当時は、私は参院自民党幹事長として安倍首相兼総裁を支える立場でした。安倍氏は、戦後最年少の首相として颯爽と登場、「美しい国へ」を掲げ、当初は大変な人気でした。

 成果も挙げたと思います。教育基本法改正、憲法改正のための国民投票法成立、防衛庁の省昇格等を実現しました。しかし後半、相次ぐ閣僚不祥事、消えた年金記録等が直撃、政権は失墜して平成19年の参院選で民主党に惨敗、ご自身の体調の悪化もあって退陣表明となったものの、その仕方、タイミングが最悪とされ、世論調査では約7割が批判に回りました。そして、平成197月の参院選で私を始め多くの自民党議員が落選、「ねじれ国会」は本格化し平成218月の総選挙での政権交代につながることになりました。

 しかし、安倍氏は昨年9月の自民党総裁選で見事、カムバックし、年末の総選挙で大勝、昭和23年の吉田茂氏以来、64年ぶりに首相に再登板となりました。吉田氏は1回目(日本自由党)と2回目(民主自由党)に党が変わりましたので、1度辞任した人が同じ党(自由民主党)で再選され、再度首相となったのは史上初です。

 安倍首相は、所信表明で自分を「かって病のため職を辞し、大きな政治的挫折を経験した人間」だとし、今回は「過去の反省を教訓として心に刻み、丁寧な対話を心掛けながら」政権運営に当たるとしていますが、現在までのところ第1次安倍政権の総括や第2次政権の理念、政策がもう一つ不透明なのは気懸かりです。

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