片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2012.10.25

723号 田中法相辞任と臨時国会

 野田首相は、辞任した田中法相の後任に滝前法相を任命しました。この人事に対し、首相の任命責任を問う声が、野党はもとより与党からも公然と出て来ました。

 私は予算委で再三再四、首相の「人事下手」を指摘して来ましたが、今回もその典型的なケースだと言ってよいでしょう。①やめさせなくてもよい人をやめさせ、②後任に最も不適任な人をあて、③タイミングを逸し、小細工を重ねて当面をつくろう、こうなると単なる「下手」を通り越して、「無能・無責任」と言った方が適切かも知れません。

 野田政権になって13か月で不祥事による閣僚の辞任は6人(鉢呂経産相、一川防衛相、山岡消費者相、田中防衛相、前田国交相、田中法相)に及びます。そのほとんどが、任命時から不適材不適所と見られ、結果としては辞任につながりました。まさに首相の任命責任が厳しく問われて当然です。

 首相自身は、記者団の質問に対し、任命した閣僚が職務を全うできなかったのは任命権者の責任だと述べるとともに、首相として内閣全体で職務を果たして行くのが自分の責任のとり方だと語りました。これは任命責任を素直に認める方が臨時国会対策上得策だという判断でしょうが、そう簡単に問屋が卸すかどうかです。

 さて、その臨時国会ですが、参院の野党、とくに自公両党は通常国会での首相問責決議の可決を理由に、臨時国会での閣法の審議にも首相の所信表明演説にも応じない構えです。そのうえ、先だって田中法相が国会の出席要求に応じなかったのは憲法63条違反で首相を含む内閣全体の責任だと追及、ケジメをつけることを強く求めています。野田政権はここをどう乗り切るつもりでしょうか。

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