メールマガジン
2012.10.22
722号 3党首会談の決裂について
野田首相は19日、安倍自民党総裁、山口公明党代表と懸案だった3党首会談を開きましたが、解散・総選挙の時期をめぐり、会談は決裂、物別れに終わりました。政府・与党は自公両党の協力は得られなくても、臨時国会を今月29日から開く意向で、会期は11月30日までの33日間と取沙汰されています。
首相は会談で、解散時期を前回の3党首会談で「近いうちに」と表現した言葉の重み、責任は自覚している、それを判断するため、環境整備をしなければならないと述べ次の3条件を提示、両党の協力を要請しました。
① 特例公債法案と予算を一体処理するためのルールづくり
② 衆参両院の「一票の格差」是正と定数削減に関する幹事長級協議
③ 「社会保障制度改革国民会議」の早期発足
これに対し、両党は強く反撥、年内の衆院解散の確約を求め、解散時期の明示がすべての前提になるとの姿勢を一貫して強調しました。
会談の決裂後、安倍総裁、山口代表とも首相を厳しく批判、一方、前原国家戦略相は年内解散に言及しているものの、首相周辺はそれはないと否定、首相も来年度予算編成に意欲を示し、この状況では、再会談の可能性も低く、自公両党は臨時国会冒頭から審議拒否も辞さない構えで、国会運営は与野党の全面対決で大荒れになることは必至と見られています。
これでは、本当に「決まらない政治」「動かない国会」です。私は、この際野田首相も自公両党も一歩引き、お互いに大局を見ながら、「負けて勝つ」大人の対応をすることを期待しております。
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