片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2012.10.11

719号 中国トップ、IMFを欠席

日本で48年ぶりに開かれている国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会は、加盟188か国の財務相と中央銀行総裁、金融関係者が集まり、世界経済について話し合う重要な会合です。

この会合に、中国人民銀行の周総裁と謝財務相の中国のトップ2人が欠席、代理にする異例のドタキャンがありました。さらに、中国工商銀行など中国国有の商業銀行4行も欠席となりました。理由は、わが国の尖閣諸島国有化に抗議、日本で開かれる国際会議を失敗させてメンツをつぶし、国際社会に中国を敵に回すとどうなるかを示す狙いがあると解説されています。

しかし今や、中国は世界第2位の経済大国です。こうした異例な行為を国際社会がどう見るかは全く別で、中国のイメージを決して良くするものでないことは確かで、中国にとっては、本当に「両刀の剣」です。

さらに、問題山積の年次総会で、日中関係悪化が世界経済の新たなリスクとして浮上、今回の総会は打開の糸口になると期待されていただけに関係者の失望は大きく、そのうえ、竹島問題では日韓関係も悪化、世界は東アジアの不安定化による経済の先行きに大変な心配をしています。

野田首相はインタビューで、経済的に(日中)両国の関係が冷え込むことはどちらにとってもマイナスで、大局に影響しないよう様々なチャンネルを使った対話が必要と述べていますが、当面、適切な対策があるわけでもなく、中国公船による領海侵犯が常態化しつつある中、野田政権にとって極めて厳しい局面になって来ました。

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