片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2012.10.02

717号 野田第3次改造内閣の発足

 野田首相は、予定通り101日、内閣改造を断行、第3次改造内閣が発足しました。すでに1日朝には、TV、新聞が顔写真入りで改造の全貌を報じていました。

 これで野田政権は1年間に3回という異例の改造をしましたけれども、今回は代表選での再選を受けての本格的な改造ですから、前2回の問責決議を受けた閣僚交代のやむを得ない小規模改造とは違います。

 野田首相は繰返し、この改造を難局に当たる内閣機能の強化であり、3党合意推進の布陣だと述べています。しかし、「近いうち」の解散・総選挙が叫ばれ、政権崩壊寸前といわれる時期の内閣改造は、最終の「幕引き」内閣にしたと見られていますし、その上、顔ぶれは「論功行賞人事」、「離党防止・分裂回避人事」、「在庫一掃人事」だと悪口を言われています。

 もとより、今回の内閣改造は国民にとって望ましいものではなく、関心もないようですが、私はこれまで野田首相を「人事下手」と言って来ただけに、それが克服できたかどうかには興味があります。中味は、内閣と党との入替えを行い、18人の閣僚のうち8人が留任、内閣の骨格の主要閣僚、在任期間の短い閣僚等はほぼ留任、新任閣僚は10人で、うち閣僚経験のあるのは2人です。

 この内閣で圧倒的に注目を集めているのは田中文部科学相です。メディアは「両刃の剣」と大喜びですが、小泉内閣時の外相としての言動もさることながら、ご夫君も野田政権の防衛相で先だって問責を受けたばかり、発信力はあるとしても安定感がなく、今後野党やメディアの標的になることは間違いないでしょう。

 いずれにせよ、新内閣は問題山積の中、前途多難な船出となりました。

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