片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2012.08.17

704号 領土絡みの3件について

 既報のように終戦記念日の15日、香港の活動家等が尖閣諸島に上陸する事件が発生しました。不法上陸で14人が逮捕されましたが彼等は送検せず、直ちに強制送還するようです。また、10日には韓国の李大統領が竹島に上陸し、7月にはロシアのメドべージェフ首相が北方領土・国後島を再度訪問しています。これら領土絡みの3件を整理すれば、次のとおりです。

 ①北方領土・・・日本が「固有の領土」としてロシアに返還を求める歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島の4島は、1945年にソ連が武力侵攻して占領、今日に到る。メドベージェフ氏は、大統領時代の2010年に引続き本年7月に国後島を訪問。

 ②竹島・・・日本が1905年に閣議決定で島根県への編入を決定。日本からの独立後に韓国が領有権を主張し、警備隊を常駐させるなど実効支配を順次強化。今月10日に李大統領が上陸した。韓国内の観光やイベントの対象になっている。

 ③尖閣諸島・・・1895年に日本が閣議決定により正式に領土化した5つの島と岩礁からなる無人島群で、1972年の沖縄返還で南西諸島の一部として日本に返還された。前後して周辺海域での石油等の埋蔵が指摘され、中国と台湾が領有を宣言、一方日本政府は領土問題は存在しないという立場にある。2010年、この海域で中国漁船と海上保安庁監視船との衝突事件が起こる。

 ①、②の返還は国民の悲願であるとしても、簡単には行きません。粘り強く日本の主張を国際世論に訴え、「毅然として冷静に」、相手の立場を顧慮し過ぎずに、あらゆる手段をとるべきだが、それができていない。私は、これら3件につき早急に確固とした戦略的外交を樹立し、国民的コンセンサスを得る必要を痛感します。

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