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2012.06.05
683号 野田再改造内閣、発足へ
野田再改造内閣は4日、正式に発足しました。閣僚の入れ換えは問責閣僚2人を含め5人の小規模改造ですけれども、9か月間で2回の改造となりました。
メディアは一斉に、今回の改造は、一体改革を前進させるための環境整備であり、国会審議を円滑にする守り重視の人事だと評しています。なるほど、今後の国会で野党とのトゲになりそうな閣僚は極力除外していますから、当たっています。
それにしても、6月21日の会期末を17日後に控えて、この機の改造は遅きに失します。問責閣僚を始末しない限り、国会が実質開店休業となることは十分想定されたにもかかわらず、頑なにそれを拒否して来ました。問責のあり方には確かに議論がありますが、それには色々と経緯があり、国会がスムーズに動かないという現実がある、野田首相が、今頃大騒ぎするのならば、野党も予想した5月の連休明けに何故適切な対応をしなかったのか、私は大変残念に思います。
次に閣僚人事については、各々の答弁能力を考えての順送り風人事のなかで、ひときわ異色なのは防衛相です。昭和29年の防衛庁発足以来、始めての民間人が起用されました。しかも、自他ともに許す大変な専門家です。過去2代続けて、問題を起こした「素人」でしたから、誰も異論のない「玄人」を充てたのでしょうが、安全保障や危機管理を「直接、選挙の洗礼を受けていない」「最終的に政治責任がとれない」民間人を担当にしてよいのかという判り易い批判があります。
また、郵政改革・金融担当相が3代続けて国民新党の指定席もどうかという意見です。とすれば、野田首相はタイミングを含め、やはり「人事下手」ということになるのでしょうか。
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