片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2012.05.22

679号 G8サミット・首脳宣言について

  米ワシントン郊外のキャンプデービッドで開かれたG8サミット(主要国首脳会議)は、19日首脳宣言を採択して閉幕しました。宣言の骨子は次のとおりです。

 まず、世界経済については、①財政健全化を約束しつつ、成長のための改革を行う、②ギリシャのユーロ圏残留に関心、③石油価格高騰に対し適切な行動をとる、としています。

そして、安全保障については、①シリアに民主的な政治制度への移行や暴力の即時停止を求める、②イランが国連安保理常任理事国など6か国と対話を再開したことを歓迎、③北朝鮮のミサイル発射を非難。さらなる挑発行為があれば国連安保理に行動を求める、です。

世界経済に係る①、②は、フランスのオランド新大統領の当選やギリシャ総選挙での反緊縮派の躍進も踏まえて採択され、とくに、①では世界各国は財政再建に偏るのではなく、経済成長を追い求めるべきだと強調、これまでの緊縮一辺倒だった路線を修正し、財政健全化の公約を維持しつつ、成長を生みだそうとしている欧州の姿勢を歓迎しました。構造改革や教育、社会基盤への投資を進めるとしています。

野田首相は、G8サミットの世界経済をめぐる協議の中で、社会保障の安定財源確保と財政健全化のため「消費増税法案を(今国会で)成立させたい」と述べ、各国首脳に対し、法案成立に向けた強い決意を示しました。

また、首相は、「財政健全化と経済成長を両立させるのは、どの国も直面している課題で、わが国も両方を追求している」とし、「今年度は2%を上回る成長を実現させたい」と述べました。その言や良し、果たしてそうなりますかどうか。

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