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2012.05.07
675号 プライムニュース(5月3日)での私の意見
5月3日、憲法記念日の夜に、BSフジ・「プライムニュース」に出演、憲法9条論議を戦わせましたが、その大要は、次のとおりです。
まず、採り上げられたのは、憲法9条の解釈とあり方についてで、私はこの条文の最初は、マッカーサー・ノートにより自衛戦争まで放棄する規定であったが、GHQ内部の意見や日本側の芦田修正によって、自衛権や自衛戦争は是認されるような表現に変わった、しかし、それが必ずしも今日まで確定されたものとなっていない。
現在の解釈は、わが国は主権国家である以上当然に自衛権は持つので、そのための必要最小限度の実力(憲法9条のいう戦力ではない)の保有は許されるというものだが、国際情勢の変化の中でその実力は変質(現時点で約23万人の自衛隊員、約4.6兆円の防衛予算)、条文と実態の乖離は明かとなっている。しかし、平成6年の村山首相の合憲表明以降この問題は落着き今や奇妙な安定状態にあるものの、解釈改憲でなく実態と合わせる改正は国際的にも不可欠だと強調しました。
次は、集団的自衛権の行使について。「持っているけれども憲法上使えない」という政府解釈は、そもそもは、国会答弁上のテクニックから生れたもので国際法にも国連法規にも背反し、米国にも異論があるけれども、長年繰り返されて政府の有権解釈となった。したがって、これは改められるべきだが、ただし無制限な行使は憲法の精神に抵触する恐れがあると、私も申し上げました。
そして、結論としては、集団的自衛権の行使を確認する規定を憲法上明記するとともに、その行使はわが国自衛のため必要最小限度の範囲であることを安全保障基本法などを制定し、明示することを提案しました。
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