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2012.05.03
674号 日米首脳会談について
野田首相は就任後初めてワシントンを訪れ、4月30日午前、オバマ大統領とホワイトハウスで初の公式の日米首脳会談を行い、その後日米共同声明「未来に向けた共通のビジョン」を発表しました。公式の日米首脳会談が開催されたのは約3年2か月ぶりです。
また、日米両首脳による共同文書は、平成18年6月に小泉首相とブッシュ大統領が「世界の中の日米同盟」を打ち出して以来です。野田首相が政権交代後2代の前首相によって悪化した日米関係を修復、日米同盟の再建に地道に取組んで来たことは素直に評価してよいと考えます。
日米首脳会談の骨子は、次のとおりです。
①日米同盟のさらなる深化、発展で一致。日米共同声明を取りまとめ
②中国が国際社会のルールを守るよう日米が連携
③見直した在日米軍再編計画を着実に実施
④北朝鮮のさらなる挑発計画を防ぐ。日米韓に加え、中露とも協力
⑤ミャンマーの改革を後押し
⑥TPPでは日米間協議の一層の前進に協力
⑦エネルギー協力の拡充、原子力協力での日米ハイレベル対話を歓迎
首脳会談で、最も意識されたのは②のようで、軍事、経済両面で台頭する中国について、北朝鮮問題への対応だけでなく、海洋・宇宙・サイバーの安全保障、自由貿易などの分野で如何に国際ルールを順守し、建設的な役割を果たせるよう誘導できるかに論議が集中したのは確かでしょう。
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