片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2012.02.03

649号 野田首相に対する近時の感想

野田政権ができて5か月が経ち、この間、野田首相の姿勢が変わったと取り沙汰されています。「低姿勢、安全運転」から「高姿勢、強気、時には恫喝も」になり、とくに、消費増税問題では、ハイテンションの傾向が顕著に現れています。馴れて自信が付いたからか、自信がない故のジェスチャーなのか、よく判りません。

首相は、通常国会冒頭の施政方針演説で4年前の福田元首相や3年前の麻生元首相の言を引用し、野党の協力をよびかけました。しかし、これは虫の良い話で、当時の民主党はすべて反対に次ぐ反対で法案等を潰し、福田、麻生両氏は問責決議まで突きつけられました。「ねじれ国会」では野党時代の立居振舞がそのまま、己にはね返って来ます。まず、その総括、反省が必要でしょう。

首相は前回衆院選での街頭演説で「マニフェストに書いていることは命がけで実行する。書いてないことはやらないんです。それがルールです。」と述べました。まさにその通りですが、首相が現在やっていることは全く逆で、この発言は巨大なブーメランとなっています。もとより、マニフェストは不磨の大典などではなく、情況の変化によって修正、削除、追加は自由です。

しかし、マニフェストの根幹が大幅に変わるとなると話は別です。4年間は消費増税はしない、ムダを省いて16.8兆円を捻出し、それでマニフェストの4Kなど基本政策を賄うというのが基本の発想の筈です。今回のように消費増税を決めて、施行が4年後になるからマニフェスト違反でない等という言い方は姑息で小細工に過ぎます。堂々と私どもの見方は不十分だったので、こう変えると国民に謝罪、釈明をするのが大政党の正しい態度です。

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