片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2012.01.18

644号 野田改造内閣と消費増税について

野田改造内閣がスタート。世論調査では内閣支持率はほぼ横ばいで、増税の司令塔である岡田副総理は一応評価されているものの、他はもう一つ、問責閣僚2人を含む5人が閣外に去り野党の標的となりそうな人は交代しましたが、早くも、田中防衛相のいくつかの発言が問題視されています。野田首相は、よくよくの人事下手、十分な吟味もなく閣僚人事をするものだと思います。

このところ、首相で気になることは、消費増税に関する発言が段々にエスカレートし、攻めと言うか強気一辺倒になって来ていることです。14日のTV番組では「政治生命をかけてやり抜く」と述べ、16日の民主党大会では、「(衆院解散をという)野党に対してはやるべきことをやって、やり抜いて民意を問うことをはっきり宣言したい」と言い切りました。

しかしながら、そもそも、それを要求しているのは自公などの野党側で、解散カードは脅しになりません。こういう形で執拗に野党によびかけ「話し合い解散」もあるとの感触を与えて与野党協議の突破口にしたいとの作戦でしょう。

与野党協議は、まず「身を切る努力」からで、その中身は、①国会議員の定数削減、②国家公務員の給与削減、がコンセンサスになりつつあります。①で歳費の削減を加えることには現時点では消極論が強く、②で地方公務員給与もという説はあっても少数意見ですけれども、①及び②の実現は必須の要件です。

そして、もう一つ消費増税の関門は、景気の好転です。現下の円高、デフレの克服と景気上昇のため、思い切った内需拡大を行うこと、それに資する有効な財政、税制、金融の総合対策が当面必要だという強い意見に私も賛成です。

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