片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2012.01.13

643号 野田改造内閣で岡田氏副総理

野田首相は、13日、内閣改造を行いました。問責2閣僚については、昨年中はずっとかばい、そのために法案の成立を犠牲にしても、会期延長せず臨時国会を閉会、世論や野党の批判を浴びました。

しかし、通常国会の開会が近づくなか2閣僚がこのままでは、野党が国会の審議に応じないばかりか、消費増税等の与野党協議にも入れないことが明かとなり、ついに首相も方向転換となりました。このことは当初から十分に判っていたことであり、野党の指摘のごとく、首相の甘さ、判断ミスであることは明かでしょう。

首相は、今回の内閣改造は消費増税を柱とした社会保障・税一体改革の推進態勢を強化するための内閣の補強が狙いで、その司令塔として、岡田前幹事長を副総理兼一体改革・行政改革相に起用するとの説明です。

しかしながら、この中規模改造はそれ以上に、対決姿勢を強める野党との国会運営を配慮して、問責2閣僚のみならず、野党追及の標的とされている閣僚を交代させ、党国対委員長も入れ替えて、国会運営の円滑を期することに目的があります。

さらに、首相は復興庁発足で閣僚1増が可能となる2月上旬にも平野氏を復興庁専任とする閣僚人事を行う方針のようで、さみだれ人事が続きます。

問題は、この内閣改造がトータルでプラスになるか、マイナスになるかです。国会対策としては何がしかのプラスになるでしょうし、岡田氏入閣が内閣の2枚看板、2馬力として戦力アップになるのは確かだとしても、野党との太いパイプになる見込みは乏しく、党内対立激化の可能性も出て来て予断は許しません。首相の人事下手からみて、他の新閣僚人事にもかなりな疑問が残ります。

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