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2011.11.15
627号 首相、TPP交渉参加を表明
野田首相は、13日からハワイで開かれたAPEC首脳会議でTPP交渉に参加する方針を表明しました。首相は、これに先立つ12日のオバマ大統領との首脳会談でもこの方針を伝達、オバマ大統領はこれを歓迎し、協力する意向を示しました。
首脳会議は13日夕、ホノルル宣言を採択して閉幕しましたが、会議では「成長と雇用」「規制改革と競争力」「エネルギー効率とエネルギー安全保障」が話し合われました。来年のAPEC議長国はロシアとなり、首脳会議は11月に極東のウラジオストクで開催されます。
TPP交渉に、カナダとメキシコが参加を表明したことは大きなニュースです。日本に加えて、NAFTA(北米自由貿易協定)を構成する両国が参加表明したことで、TPPは一気に拡大する可能性が出て来ました。
一方、TPPの交渉9か国は12日、すべての品目の関税撤廃をめざすこと、また、すべてのサービス分野の貿易障壁の撤廃、各国間の規制の違いをできるだけ近づけるように努めることなどを柱とする大枠合意に達しました。ただ、各国間では自国産業保護のため例外規定をどう設けるかの調整がついておらず、12月再度会合を開く予定です。交渉を主導するオバマ大統領は、大枠合意を受け、来年中の最終合意をめざす意向のようです。
日本の交渉参加の表明が遅かったためか、この大枠合意の会合に日本は招かれませんでした。日本の交渉参加は何時からになるのか、米国の承認には連邦議会の90日ルールに事前調整が加わるとすれば、来年の春頃からと言われていますが、どうなるのか。それで果たして間に合うのか。予断を許さない展開になりそうです。
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