片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2011.10.21

620号 モーニングセミナー(10月20日)での私の意見

1020日開催のモーニングセミナーに早朝から参加して頂いた多数の出席者に対し、私は野田政権の動向について、大要次のようなお話を申し上げました。

 今永田町は奇妙な静けさにあるけれども、これは菅前政権の落ち着きの無さに比べて、野田政権成立後の1か月半の安定感によると思われる、その理由は、①まず、野田首相の政治手法にある、当面、解散・総選挙はしないと明言したうえで、地味に低姿勢で安全運転に徹するやり方が好感をもって受けとめられているからです。

 ②次に、与党内の不満はできるだけ吸収し、自民、公明等野党の主張もほぼ取り込む融通無碍・柔軟路線をとっていることも挙げなければなりません。主体性やリーダーシップ云々の議論はあるものの、名よりも実を取っているのです。

 ③さらに、官僚との連携を重視、一説によれば財務省は総力を挙げて野田政権を擁護しているようです。私はこれを「直勝内閣」と名付けました。前2代の政権の誤れる政治主導よりは、官僚システムに乗る方がはるかに実効的で安定します。

 しかし、この野田政権の強味がいつ弱味に変わり、安定が瓦解するか判りません。内閣支持率は1か月で10%以上もダウンしました。今度は、それを挙げます。

 一つは、野田首相のリーダーシップが疑わしいことです。しかも、朝霞住宅建設の凍結や国家戦略会議の位置づけに見られるように方針がぶれています。二つ目には、「適材適所内閣」と称しながら、多くの問題大臣、素人大臣を抱えていることです。いつ、失言問題やスキャンダル発覚で足を掬われるか判りません。

 そして、最後に、官僚の振付け、官僚作文に頼っている限り、無難であっても、最終的に国民の共感や支持を得ることはないと申し添えておきます。

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