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2011.09.13
609号 臨時国会と予算委の閉会中審査
政府与党は、臨時国会を9月13日から16日までの4日間とし、野党要求の予算委は閉会中審査の形で、衆参2日ずつ開く方針を確認しました。しかし、野党、とくに自民党は納得せず、与野党の合意なく会期が決まる可能性も出て来ました。
この考え方は、11日のNHK・「日曜討論」でも輿石民主党幹事長が言っていましたが、まさか本決まりになるとは思いませんでした。予算委の閉会中審査は、例がないわけではなく、私が参院議員になってからでも、何例かあります。しかし、それは10年前の米国の同時多発テロ事件とか、昨年の尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件のような突発的な重大事案発生時に行うことがほとんどです。
今回のように、政権が交代し、それに伴う所信表明、代表質問に続く本格論戦の予算委を開かずに国会を閉会にし、次の国会召集前に与党があらかじめ閉会中審査を決定した上で行うのは全くの異例です。
こういうことをやれば、野田首相のお好きな「野党との協調」の先行きも定かでなくなって来ます。首相は9月1日の自民、公明両党との党首会談で震災復興、税制改正、経済政策についての3党実務者協議を提起し、自民党は慎重、公明党は前向きですが、その他の野党は、3党のみの協議ということを含め反撥しています。
一方、輿石幹事長は「日曜討論」で、これについても「全野党に入って頂き国難をどう乗り切っていくか協議して頂ければ」と野党各党に幅広く協力をよびかけました。しかし、3党合意という枠組みはあるわけで、この全野党協議の提案がどうなるのか判りませんが、少なくとも震災復興等についてはプラスになることは間違いないでしょう。
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