片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2011.09.06

607号 最新の私の「政局雑感」

95日、「きらく会」で「政局雑感」と題して、約40分間、講演をする機会を得ました。最近の私の率直な感想を、大要次のように述べました。

829日に行われた民主党代表選は、立候補者5人で上位2人の決戦投票となり、「234位連合」の野田氏が、第1回目にトップの海江田氏を215票対177票で破り当選、30日の衆参本会議で首班指名を獲得、首相に就任しました。

勝因には、野田氏が、鳩山、菅両氏と違うカントリーボーイ風の地味ながら実直な人柄、「党内融和」と「野党との協調」の訴え、代表選当日ドジョウや雪だるまを出した巧みな演説等が挙げられていますが、その通りでしょう。

そして、92日に組閣、新入閣10人、女性2人、主要閣僚に素人が多いものの、国対委員長経験者6人を揃え、党人事と併せて、グループ(派閥)均衡、小沢系優遇、論功行賞、お友達配慮、実務型指向等々と言われているものの、マスメディアの好感度は高く、世論調査もご祝儀としても53%から67%の高い支持率です。

滑り出しは好調、野田氏のシナリオは成功し、野党はやや攻めあぐんでいますが、問題はこれからです。例えば、党内融和に囚われてマニフェストの見直し等がまとまらず、野党と震災、原発以外は協調できないとなれば、何も進まない。加えて、党政調会による事前審査など、名実ともに自民党化が進むとともに、財務省の掌に乗った「財務省内閣」の性格がより濃くなって来る恐れがあります。

政権交代して2年、首相も3人目となれば、政権の正統性は大いに揺らいでいます。鳩山、菅両政権の総括・反省も不十分で、民主党政権の体質が変わらないとすれば、早急に国民の審判を受けることは避けて通れないところです。

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