片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2011.09.02

606号 野田新首相、3党合意の履行を確約

野田新首相は、91日、初めて臨んだ自民、公明両党との個別の党首会談で、菅政権による民主党マニフェストの大幅見直しを前提とした3党合意の履行を確約、新政権でも民自公路線の堅持を改めて確認し、第3次補正予算案への協力を取り付けました。ただし、大連立の話は一切、出しませんでした。

3党の協調路線を構築することで、ねじれ国会を乗り切りたい考えでしょうが、党首会談の際提案した、震災復興、税制改正、経済対策に関する3つの実務者プロジェクトチームの設置には自民党は応ぜず、公明党は前向きの対応です。

ところで、3党合意の主な点は、次のとおりです。すなわち、①子ども手当などの見直しは児童手当への復帰、拡充という形で決まりましたが、その歳出削減分は3次補正で減額措置とする、②高速道路無料化は来年度予算案概算要求に計上しない、③高校無償化と農業戸別所得補償は、政策効果の検証をもとに、来年度以降の制度の見直しを検討する、④法人税減税など本年度税制改正法案は3次補正と合わせ協議する、⑤復興債の償還財源、償還ルールを3次補正編成までに各党で検討する、⑥1次補正で流用した年金臨時財源を3次補正で復興債から補填する、等です。

これらの履行は、野田首相の約束だけでなく、小沢氏に近いとされる輿石幹事長も「3党合意をしっかり守る」と表明していますので守られるのでしょうが、これまでの民主党内の議論からすれば小沢氏のグループを中心に強い反対があり、大変な疑念が残ります。また、自民、公明両党にも、3党合意、民自公路線の先にめざす解散・総選挙については相当な温度差が指摘されています。やはり、先行きは不透明としか言えないようです。

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