片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2011.09.23

612号 野田政権の「これまで」と「これから」

野田内閣が成立して3週間を経、野田新首相も衆参3日間の代表質問をこなし、現在ニューヨークの国連総会で、首脳外交を展開中です。首相としての貫禄もどうにか身について来ているものの、来週は衆参予算委が2日ずつ開かれますから、首相としての資質、適性はより明らかになると思われます。

野田内閣の成立直後の支持率は、マスメディアの調査で5367%に分布し、大平内閣以降20できた政権のうち歴代5位です。首相の人柄、イメージ(実体とはかかわりなく)と代表選におけるドジョウ演説(他の演説は良くありませんが)が好感度を押し上げているうえ、当然にご祝儀分も入っています。

しかし、イメージや演説だけで政治は動かないし、いつまでも高い支持率は続きません。首相がどういう抱負経綸を持ち、この国をどうしたいのか、そのために何をするのか、それを鮮烈に国民に訴え、断固として実行しなければなりません。今迄のところ、首相からは復興と増税以外は何も強く伝わって来ないのが残念です。

  先だっての首相の所信表明は、各省庁の施策を網羅した官僚作文の集大成でしたし、代表質問でも首相は官僚答弁を読み上げました。僅かに、通常と字が違う「正心誠意」という言葉が記憶に残る程度で、総体に私はもの足りませんでした。

  2年前、政権交代を国民が選んだのは、民主党の「国民の生活が第一」というマニフェストと官僚依存でない「政治主導」の訴えを受け入れたからです。今やマニフェストはがたがたで理念しか残らず、政治主導は大きく後退、財務省主導内閣の指摘が説得力を持ちつつあります。この政権の正統性が問われ始めている今日、野田首相がドジョウ並みの執念でどう打開するのか、私は注目しています。

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