片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2011.04.15

567号 菅首相の場当たり発言について

菅首相の諸々の発言がまた物議をかもしています。統一地方選前半の部でみる限り、菅政権は完全に国民の信頼を失っていますが、それなのに、その発言は謙虚さを欠き、場当たりでブレ、まことに困ったものです。以下、最近の例を挙げます。

①まず、413日に、松本内閣官房参与を相手に、福島第一原発周辺の避難地域に「当面住めないだろう」と発言したと伝えられる件です。松本氏はその後、これは自分の発言だと訂正、首相も私が言ったわけではないと否定しましたが、真相は不明で、佐藤知事や地元市町村長らは激しく反撥し、野党からは「人の心が判っていない」「極めて無責任な発言」など批判が相次いでいます。

②次に、細野首相補佐官を原発担当相に起用したいと、同窓の公明党・斉藤議員に電話で洩らしたという件です。この人事は、政府与党の要人は誰も知らないまま、公明党中心に話は拡がって行きました。一時議論された閣僚3人増員のうちの1人なのか、現閣僚との差し替えなのかも判らず、海江田経産相との分担関係も定かでなく、まるで、怪談話のようですが、私には人事の私物化の感じがします。

③さらに、復興実施本部構想の件です。これは首相と亀井国民新党代表との会談から生まれましたが、本部を14日発足の復興構想会議が策定する復興計画の実施主体にして、与野党幹部を参加させようという案です。本部の設置は閣議決定ですから、法的根拠や権限はもちろんなく、全閣僚がメンバーの現行の実施本部と完全にダブります。与野党参加は、すでにある各党・政府震災対策合同会議を活用すれば十分で、この構想には、野党を引き込んで責任を分担させ、政権の延命を図ろうという不純さや亀井氏の思惑がつきまとっています。

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