片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2011.02.25

553号 参院比例9ブロックの議長案

自民党は、24日、来年度予算案の組み替え動議の原案を決定しました。先日の党首討論で、菅首相が「すばらしいと思って丸のみ出来る案を出して欲しい」と言ったことへの回答になるもので、自民党としては、政府・与党に「丸のみ」を迫って揺さぶり、解散・総選挙に追い込む作戦です。

ただし、予算案の提出権は内閣にしかないため、この案を丸のみするためには、動議を可決し、政府が予算案を出し直す必要があります。もうすでに1か月近くも審議し、参院に送り出す段階になっている予算案の再提出など、理屈の上でも物理的にも、出来ない相談と思われます。

動議の原案は、バラマキ施策の撤回と経済成長の重視を内容としたもので、子ども手当、高速道路無料化、高校授業料無償化、農家戸別所得補償制度のいわゆる「バラマキ4K」の中止と公務員の人件費削減、ムダ撲滅の実施、一括交付金の組み替えなどで計53,100億円を生み出しています。

その財源を、公共事業に14,000億円、直接支払い等農業改革に3,000億円、保育所、児童手当の拡充に2,000億円、教育費の軽減に2,000億円を充てるなどとし、基礎年金の国庫負担を2分の1に引きあげる財源は恒久財源に変え、法人税率5%引き下げは見直すなど、それなりに考えた内容となっています。

したがって、予算案の規模は、893,000億円と政府案より31,000億円小さく、国債発行額も政府案の443,000億円に比べ18,000億円の減額ですが、この案を政府・与党がのめる訳はなく、出すことに意義があると考えるべきでしょう。

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