片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2010.11.09

522号 尖閣ビデオ流出について思うこと

尖閣ビデオ流出について、犯人探しが本格化しています。海上保安庁は8日、流出したビデオは石垣海上保安部が編集して那覇地検に提出したものと同一と断定、内部調査に限界があるとして、同日、国家公務員法(守秘義務)違反、不正アクセス禁止法違反の容疑で、容疑者不詳のまま、東京地検と警視庁に告発しました。

いずれ、真相解明されるとしても、犯人は、菅政権の弱腰・屈辱外交に義憤を感じて行ったのか、単にこれで起こる内外の騒動を面白がる愉快犯なのか、その中間なのか、よくは判りませんが、菅政権の姿勢に対する抗議なら、私も気持ちは判りますし、守秘義務違反等責任があるのは当然としても、その何割かは菅政権も共有すべきものと考えます。

仙谷官房長官は、守秘義務違反に対する厳罰化など秘密保全に関する法制のあり方を早急に検討したいと表明しましたけれども、今回のビデオが守秘義務がかかる機密にふさわしいものかどうかも議論があり、早目に一般公開していれば、中国の機嫌は損なうとしても、大した問題にならなかったという意見もあります。

そもそも、今回の流出の根っ子には、菅政権の一連の対応に遠因があります。繰返しになりますが、①法治国として、粛々と法とその手続きに則って行うべきであるにかかわらず、中国の圧力に屈したこと、②政治の主導性も責任も放棄、表向きは検察に丸投げしたこと、③法と証拠に基づいて行うべき検察が、結果として前例のない政治判断をし、検察の役割を逸脱したこと、④ビデオの一般公開を拒み、流出という最悪の結果をもたらしたこと等です。今さら何をか言わんやです。

 

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