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2010.09.21
508号 高齢者は約3千万人、総人口の23%に
9月20日は「敬老の日」で、敬老会が全国各地で開かれていますが、政府はこの日に合わせて、推計によるわが国の高齢者人口を発表しました。推計は、平成17年に行われた国勢調査を基に、毎月まとまる人口動態統計の出生・死亡者、出入国統計の出国・入国者のデータを用いてはじき出しているようです。
全国で高齢者の所在不明問題が広がっていますが、政府は、住民基本台帳や戸籍のデータは使っていないので、国勢調査で事実と異なる記入があっても万単位の統計では誤差の範囲内と説明しています。
この推計によると、65歳以上の高齢者は、前年比46万人増の2,944万人で総人口に占める割合は23.1%となり、過去最高を更新しました。男女別人口では、男性1,258万人、女性1,685万人で男女別総人口に占める割合は、女性25.8%、男性20.3%で、65歳以上が初めて男性総人口の2割を越えました。
年代別にみますと、70歳以上が前年比61万人増の2,121万人(男性866万人、女性1,255万人)、75歳以上は同53万人増の1,422万人(男性542万人、女性880万人)です。80歳以上は、同38万人増の826万人(男性282万人、女性545万人)で、こちらも初めて800万人を突破しました。
また、高齢者世帯の家計は年々厳しさを増し、貯蓄額も減少しているのに反比例して、就業率は年々上昇、平成21年の65歳以上の就業者は565万人です。
このような恐るべき高齢化の進行を、どうやって国家的なエネルギーとして吸収転化して行くのか、官民ともに真剣に検討すべき時期が来ています。
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