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2010.07.27
492号 ねじれ国会とその対応について
7月11日の参院選挙の結果、「衆参ねじれ」は決定的となりました。与党110、野党132で、その差は22、衆院で与党は3分の2を持っていませんので、再議決はできず、まさに「本ねじれ」の状況となりました。
かつてと比べ、国民の間でも、主要政党間でも、基本的な価値観や政策の違いは小さくなるとともに、国民の政党支持も無党派層の拡大によって、極めて流動的となっていて、何時までも同じ政党を支持する人は減少しています。
とすれば、政党が安定的多数を維持し続けることは極めて難しく、強い期待を受けて多数を得ても、短期間で結果が出せず、迷走を重ねるとすれば、失望と落胆のなかで、たちまち失墜して行くことは、鳩山内閣やそれ以前の自民党政権を見ても明らかです。
こういう状況下では、国会の「ねじれ」と「流動化」は常態と考えるべきかも知れず、現に私が参院議員となった平成元年から今日まで、参院で与党が単独過半数を獲ったことは一度もありません。多くの場合、連立やパーシャル連合で乗り越えて来ていますが、常時が綱渡りの「ねじれ」なのです。
今後、これが改善される保障がないとすれば、常時の「ねじれ」に対応する方策が真剣に考えられるべきであり、その模索が私は2院制と議会制民主主義の成熟だと認識しています。
そのためには、野党がそれぞれの独自性を踏まえながらもしっかりと連携して行くこと、そのうえで、与野党が相互に信頼感を持ちつつ政策協議、合意形態のシステムを構築することができるとすれば、まことに結構なことではないかと考えます。
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