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2010.06.05
482号 菅新政権の課題について
6月4日午後の衆・参本会議で、菅副総理兼財務相が第94代の内閣総理大臣に指名されました。同日の午前中に開かれた民主党の両院議員総会で菅氏は樽床氏に圧勝、民主党代表に選ばれたうえでのことです。
菅首相は、それまでに決っていた急ぎ過ぎのスケジュールを変更し、7日に党役員人事を決め、8日に組閣することを表明しました。これにより、会期延長の可能性も出て来ました。参院選は来月25日かと言われていますが、さて、どうなりますか。
今回の鳩山首相は、自らが重ねた首相の資質を欠く「言葉の軽さ」や「見通しの甘さ」の責任が大きいものの、トップを支える内閣や官邸、党組織そのものも機能不全であったことは間違いありません。
本来なら、鳩山政権下での国の安全保障や経済財政政策、鳴物入りの政治主導やマニフェストのあり方、「政治とカネ」の問題などを、党としてしっかり検証する必要があったにもかかわらず、それもなく、勝馬の菅氏に乗り、菅氏も、多数を得るために「小沢氏切り」だけの姿勢でそれを受入れています。
また、残された重要法案の処理も気になります。衆院での郵政改革法案の審議はわずか実質1日、約6時間半、このような強権的な国会運営が続くとすれば、小沢時代と何ら変わらないことになります。
人事での小沢対反小沢の綱引きが強まるなか、国民は、単なる表紙のすげ替えには、惑わされないことを、まず菅首相以下新政権首脳は知らなければなりません。
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