片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2010.05.19

477号 高速道路の新料金先送り

 前原国交相は、15日、高速道路の新たな料金制度について、6月実施を断念したことを表明し、全国の37路線50区間を対象にした無料化を先行して6月下旬から開始すると述べましたが、このことは、当面、土日祝日の上限1000円などの現行の料金割引が継続され、新料金は先送りされることを意味します。
 国交省は、4月に、一部地域で高速道路の無料化を実施するのに合わせて、6月から新料金制度を導入すると発表していました。新料金制度は、一定の走行距離を超えた場合、普通車は2000円、軽自動車は1000円、トラックは5000円などと料金の上限を定める内容です。
 したがって、時間帯によって、3~5割引きになる現行の割引制度が見直しになり、上限料金に達しない短距離利用は値上げになるため、小沢幹事長など与党内から強い反発の声が上がり、官邸も一時見直しムードとなりました。
 これに対し、国交相らは、料金引き下げの財源の一部を高速道路の新たな建設に廻せという与党の要望を飲んだことによると反論、これが小沢対前原のバトルとして、面白おかしくメディアに採り上げられ、その結果、前原氏の人気が急上昇する副作用を生みました。
 新料金制度の実施時期については、国交相は国会の審議状況を踏まえて決めたいと話しましたが、今夏の参院選以降になる可能性が強く、内容についても当面は認められたものの、国会審議で実質値上げが修正されることはほぼ確実で、ここでも鳩山政権の統治能力の無さを如実に示しています。

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