片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2010.04.23

470号 高速新料金、決着を先送り

前原国交相が、本年4月に公表した、6月導入予定の高速道路の新料金について、21日の政府・民主党首脳会議で、小沢幹事長が、新料金は多くの利用者にとって実質値上げになるとして見直しを求め、政府側が再検討することを一旦、決めました。

何故、実質値上げになるのか。前政権が高速道路の上限千円とするため措置した原資の一部を新規の高速道路整備に転用できるようにする法案を今国会に提出、14千億円を建設に回し、12千億円を新料金に充てることにしたからです。

そのため、普通車で上限を2千円とする新料金制は本四連絡道を他より割高にするとともに、現行割引の多くを廃止することにより、大半の利用者が実質的に値上げになり、全国的に強い批判が起きていました。

しかし、再検討が決った翌22日には、鳩山首相と平野官房長官が前原国交相と会談し、①新料金は現時点では見直さない、②料金割引の原資を新規の高速道路建設に回す法案は速やかに改正をめざす、③新料金のあり方については、国会審議を踏まえ、国交省で総合的に検討する、との方針を決めました。小沢幹事長も、これを了承したようです。

「朝令暮改」ならぬ「暮令朝改」は、見直しを撤回して担当大臣である国交相の顔を立てる一方、国会の意見を踏まえ、将来修正することで党の意向通りにしたわけですが、ウロウロしただけの首相や官房長官の醜態についてはどう言えばよいのでしょうか。

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