片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2010.04.13

467号 普天間移設問題・首相は剣が峰に

 鳩山首相は、12日、核保安サミット出席のため、ワシントンに出発しました。首相はサミットの夕食会で、隣席のオバマ米大統領に徳之島への移設案などの検討状況を説明し、理解を求める考えです。

 米側は、徳之島などの移設案の実現可能性は低いと冷ややかで、大統領も首相との非公式協議で、首相に誤ったメッセージを与えないよう、こうした線に沿った対応をするという見方が強いようです。

 何故、徳之島案か。この案は、普天間飛行場の沖縄からの県外移設を繰返し発言して来た鳩山首相の思いを受けて浮上したものです。2日夜の関係閣僚会議でも、首相は徳之島を念頭に、普天間飛行場のヘリ部隊(約60機)の多くを沖縄県外に出すように指示しました。

 徳之島は既存の滑走路が海に面して干潟に囲まれていて埋立てに適している上に、受入れに伴う振興策で島の活性化が図れるという賛成論があることが理由ですが、今や島ぐるみの反対運動は、基地になる不安と民主党への不信により地元3町長を先頭に広がる一方で、首相がめざす「5月決着」に必要な地元合意を得ることはまず絶望的です。

 また、米軍は沖縄本島で陸上部隊とヘリ部隊が一体であることが運用上不可欠だとして徳之島案に同調する可能性は低く、12日、沖縄米海兵隊は1月から行っていた普天間飛行場の滑走路改修工事の完了を発表、これは飛行場継続使用への布石とも言われています。

 鳩山首相が明言した5月決着は、できないことが常識化しつつあるかで、各種世論調査では、これが実現しなければ、首相は退陣すべきだという割合がどんどん増えています。首相は今やご自身が大変な剣が峰にいることを、正確にお判りになっているのでしょうか。

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