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2010.03.19
460号 クロマグロ禁輸、委員会で否決
絶滅の恐れがある野生動物の国際取引を規制するワシントン条約の締約国会議は、18日午後、カタール・ドーハで第1委員会が開かれ、地中海を含む大西洋産のクロマグロの国際取引を即時禁止するモナコの提案を賛成20、反対68、棄権30で否決しました。
フランスなどEU漁業国への配慮から、禁輸実施まで1年間の猶予期間を設けるというEUの修正禁輸案も引続き賛成43、反対72、棄権14で否決されました。
これらの動きに対し、大西洋クロマグロの最大消費国である日本は、ワシントン条約の管理下では資源の有効利用ができないなどを主張し、強力にマグロ輸出国や途上国に働きかけたこともあって、韓国、UAE、チリ、トルコ、リビアなどが相次いで同調したことが、この結果となったと見られています。
クロマグロは「本マグロ」と呼ばれ、平成20年の大西洋クロマグロの日本の供給量は約2万トンで、日本で出回るクロマグロの約半分を占めていますので、禁輸となったら、価格を含め関係方面へ相当の打撃があったことは間違いありません。
いずれにせよ、マグロ禁輸を求める両案は、ともに委員会で否決されましたが、全体の3分の1の国がまとまって動議を出した場合、25日の会議最終日までに本会議で再採決が行われます。
過去の締約国会議では、委員会と本会議の採決結果がひっくり返った例もあり、最後まで予断は許さないという見方もあります。クロマグロ好きにとって、やきもきする後1週間になりそうです。

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