片山とらのすけ

メールマガジン

2010.03.02

455号　また「政治とカネ」、北教組幹部ら逮捕

北海道教組から、民主党の小林衆院議員の陣営に、違法な政治資金1600万円が渡ったとされる事件で、札幌地検は3月1日、北教組幹部3人と陣営の資金管理をしている責任者を逮捕しました。容疑は、企業、団体から政党や政治資金団体以外への献金を禁じている政治資金規正法に違反し、資金は小林氏のための違法な政治献金であったとするものです。

　1日は、衆院予算委の集中審議が行われており、質問中の自民党議員がその一報を紹介すると委員会席がどよめいたといいます。今後、野党は、鳩山首相、小沢民主党幹事長に続く第3の「政治とカネ」の疑惑として、徹底的究明を行う考えで、そのため、小林議員を始め、日教組、北教組関係者らの国会招致などを求めて行く方針のようです。

　また、同日の衆院予算委で、自民党議員は、北教組元組合員の証言を基に、支持者集めのノルマを課すなど北教組の過剰な活動の実態を指摘し、教員の政治活動について国家公務員と同じく罰則を設けるよう求めました。これに対し、鳩山首相は川端文科相に検討させることを表明しました。

　現行法では、公立校教員には、国家公務員と同様に、選挙運動など政治的行為は、地元のみでなく全国的に制限されているものの、罰則については、他の地方公務員と同じく適用がありません。この是正は従前からの懸案でした。首相発言は一歩前進です。

　国民は、相次ぐ「政治とカネ」の問題にうんざりし、がっかりしています。司直は司直として、文科省、北海道教委、日教組などの関係機関、団体は早急に実態を調査し、自からの問題として十分な説明責任を果たすことが強く求められております。