片山とらのすけ

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2010.02.19

452号 藤田まことさん・逝去

 テレビ、映画などで人気を集めた藤田まことさんが、217日午前725分、大動脈破裂のため大阪府内の病院で亡くなられました。昭和8年東京生まれの76歳で、今日の超高齢化社会では、いかにも若死で残念です。

 私が、藤田さんを知ったのは、旧自治省の若い役人時代で、大阪・朝日放送の「びっくり捕物帳」や「スチャラカ社員」という番組だったような気がしますが、大ファンになったのは、昭和37年から始まった同放送の公開コメディー番組「てなもんや三度笠」からです。私はアチャラカ番組が好きで、吉本新喜劇も性に合っていますが、この番組は、白木みのるさんらと全国を廻って珍道中を繰り広げるという設定に、公開にしたこともあって、爆発的に当たりました。

 私も、毎回欠かさずに見ましたが、50%を超える高視聴率を続け、最高視聴率は64.8%を記録するお化け番組となりました。スポンサー会社の商品の「当り前田のクラッカー」とか、「巨人、大鵬、玉子焼き」に対する「阪神、柏戸、てなもんや」等のフレーズを今、懐かしく思い出しています。時代は所得倍増の高度経済成長期、上っ調子で明るい時代の雰囲気にもよく合致していました。

 昭和47年から始まった「必殺シリーズ」も受けました。表向きは、妻と義母に頭が上がらない下級武士、実は人知れず悪を倒す仕事人の首領役中村主水を好演、硬軟両面を巧みに使い分けて、一時代を画しました。経済も国際化が進む、石油ショックが起こる波乱の時代のムードを反映したものでした。

 その後、ドラマ「はぐれ刑事純情派」や「剣客商売」でも当り役を演じて、今日まで広く国民の共感をよびましたが、ついに逝去されました。長年のファンとして、淋しい限りです。ご冥福を心からお祈り致します。

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