メールマガジン
2010.01.29
446号 自民党の参院比例代表・定年制について
谷垣自民党総裁は、1月28日、参院選比例代表・党公認候補について70歳定年制を厳守する方針を打ち出し、70歳を越える私を含む3氏を公認しないことを表明しました。
昨年から今年にかけて、党執行部を中心に幅広く論議されて来たこの問題は一応の決着をみることとなりましたが、一時期、特例で公認が認められると見られた私も、今年に入って状況が変わるなど翻弄され続けて、少々、疲れました。
まず、今回の一連の過程で、私が痛感したことは、参議院の主体性という点です。参院選の公認候補選びである以上、党内に様々な意見、動きがあったとしても、参議院側の意見がもっとも尊重されるべきだと考えますが、それがどうも不十分であったような気がします。
さらに、①比例代表にそもそも定年制があるのは、党が決めた順位によって当落が決まることが大きな理由ですが、参院選については、平成13年から党が決めた順位でなく各候補の個人得票によって当選する仕組みに変わっています。
また、②わが国には現在、70歳以上の高齢者が2060万人もいて、当然に元気な高齢者も多く、活力ある高齢化社会をめざすのならば、その代表者が居る方が自然です。
とくに、③自民党の現状は、直近の参・衆の選挙で議席数が激減し、小さくなっていますが、小さくなったときこそ老・壮・青がまとまることが必要で、いたずらに排除の論理はとるべきでありません。
以上から、私は、70歳定年制は廃止するか、大幅に緩和すべきことを提案します。
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