メールマガジン
2009.11.10
423号 世界経済の牽引役とアジア・中国
米国発の金融危機による世界的な不況は、ようやく最悪期を越え、G20などにより主要国を中心に景気回復に向けた動きが加速、わが国でも4月以降、景気が持直して来たことは、ご承知のとおりです。しかし、先進国では家計や金融部門が傷付いたバランスシートを修復するまでには、まだまだ相当の時日が必要です。
そうだとすれば、次の世界の経済成長の牽引役は新興国しかなく、民間機関の予想によれば、2010年、2011年の実質GDP経済成長率は先進国1.7%、2.5%、日本は1.7%、2.4%、一方、新興国は5.1%、6.1%、とくにアジア(日本、韓国、香港、台湾、シンガポールを除く)は7.2%、8.1%、そのうち中国は実に9.0%、9.7%になるとしています。
アジア経済の中心は、言うまでもなく中国で、IMFのドル建て名目GDP見通しによれば、2000年には1.20兆ドルと全世界の3.7%だった中国が2010年には5.26兆ドルと10年間で4.4倍に拡大、全世界の8.7%のシェアになるとしていますし、わが国の5.19兆ドルを追い抜き、世界第2位の座を占めると見込んでいます。
わが国経済も、アジア中心の輸出の回復と前政権が行った過去最大規模の景気対策で春以降持直し、年末まではどうにか堅調に推移すると見られているものの、米国の状況、円高基調などから、それ以降は予断を許さないと懸念されています。
中国は、海外需要主導から、公共事業など国内需要主導に方針を転換、雇用の吸収と景気の拡大を実現していますが、この好調が続くならば、アジア全体の景気を引上げ、アジアが米国に代わる世界経済の牽引役になることも期待されます。
2016.07.09
2016.06.29
TV出演(BS日テレ、『深層NEWS』)のお知らせ2016.6.29.22:00
2016.06.25
TV出演(BS朝日、『激論!クロスファイア』)のお知らせ2016.6.25.10:00
2016.06.21
TV(テレビ朝日、報道ステーション)出演のお知らせ2016.6.21.21:54
2016.06.21