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2009.10.16
416号 鳩山新政権、発足して1か月
鳩山新政権が発足して10月15日で、丁度1か月となりました。今のところ、大きなエラーもなく、外交日程も無難にこなし、依然高支持率で、まずまず順調な滑り出しです。ご本人も、記者団に「自分なりにがんばって来たし、私以上にそれぞれの大臣ががんばっているのが非常に嬉しい。国民の多くが何か政治が変わりつつあると感じて下さっているのじゃないか」と述べています。
しかし、この状況が今後も続く保障はありません。臨時国会を10月26日に招集、会期を11月30日までの36日間とし、提出法案はできるだけ少なくという政府・与党合意はできましたが、この日程について政府・与党間に主導権争いがあったようで、党と国会を完全に抑えた小沢氏側と政府の関係が、今後スムーズに行くとは思えません。新政権は「政高党低」でなく、「党高政低」になる可能性が強いというのが多数説です。
また、政策展開で首相の求心力がなく、リーダーシップが見えないことが指摘されています。メディアは目立つ言動の前原国交相、岡田外相、長妻厚労相、亀井郵政改革・金融相らを大きく採上げていますが、重要政策において内閣としての基本方針や整合性がもう一つ定かでなく、個人プレイ先行の司令塔なき状況です。
首相個人について言えば、パフォーマンス好きで、言動が軽く、「ぶれる」発言も目につきます。ファッションショーに出演するなど私は論外だと思いますし、普天間飛行場移設問題や、赤字国債増発問題などにしても、もっと慎重に発言すべきでしょう。
最後に、首相のいわゆる「故人献金」問題については、いまだ十分な説明責任を果たしているとは言えません。早急にそれを果たすことを強く要望いたします。
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