片山とらのすけ

おおさか維新の会

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2009.09.01

403号 自民党の惨敗と再生について

 第45回衆院選挙は、830日投開票され、結果はご承知のとおり、民主党が308議席で圧勝、念願の政権交代を果たし、自民党は119議席の惨敗で、結党以来始めて大差の第2党に転落、麻生総理は同日夜、辞任を表明しました。非自民政権の成立は、平成5年の細川政権以来16年ぶり、野党第1党が衆院選挙で過半数を得ての政権交代は、現憲法下では始めてで、わが国の政治は大きな転換点を迎えました。

 それにしても、私は小選挙区制度の持つ恐ろしさを痛感します。この制度は、2大政党制を指向するものですが、一方に風が吹けば全選挙区に影響が及び、地滑り的な大勝を引き起こします。カナダの平成5年の連邦下院選(定数295)で、与党の進歩保守党が解散時の154議席から2議席となり、世界中を驚かせたことがあります。

 今回の選挙では、民主党は、自民党大物議員に女性刺客をぶつける劇場型にする一方、判り易いワンイッシュ・ワンフレーズで有権者に訴えたことで、より風を加速させました。前回自民党が唱えた「郵政民営化」が、今回は「政権交代」是か非かで、これが大変な効力を発揮しました。マスメディアも始めての政権交代に新鮮な期待を持ち、何となくそれを応援する形になったように私には思えます。

 いずれにせよ、結果は出ました。自民党は、未曾有のこの事態をしっかり受けとめて、敗戦処理・戦後復興に着手しなければなりません。漢書のいうように「よく敗るる者は滅びず」です。民主党が今日にあるのは、見方によれば自民党あってのことであります。自民党の解党的出直しによる再生は、今後ともわが国の政治に不可欠のものと考えます。

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