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2009.07.07
387号 景気は下げ止まりが明確に
日本銀行の支店長会議が7月6日に開かれ、白川日銀総裁は、冒頭の挨拶で、国内経済の先行きについて、輸出、生産で在庫調整が進み、持ち直しが続くとして、「当面は下げ止まりの動きが次第に明確になっていく可能性が高い」との認識を示しました。
さらに景気の現状については、6月の金融政策決定会合での、大幅に悪化したあと下げ止まりつつあるとの景気判断を改めて示し、世界経済についても悪化テンポの鈍化や下げ止まりの動きが見られると説明しています。しかし、全国的に改善していますが、雇用や設備投資が依然厳しい状況にあることは変りありません。
金融システムについては、全体として落ち着きを取り戻しつつあるとしたものの、金融機関の経営の動向については、昨年度決算で赤字が相次ぎ、各機関の経営体力の差が拡大しているため、引き続き注意が必要と強調しています。
金融環境については一段と改善していると指摘しながらも、企業の資金繰りに関しては悪化に歯止めがかかる動きがあるものの、なお厳しいとする見方が多いとしています。
物価については、石油製品などの価格が前年比で下落、今後はこれに需給バランスの悪化が加わってマイナス幅が拡大していくと見られるとの認識です。
いずれにせよ、景気は下げ止まりが明確となり、世界的にもどうにか明るさが見られますが、それが本格化するにはやはり米国経済の回復が必要で、米国政府が、米議会やFRBにあるインフレ懸念を押さえて、思い切った財政出動することができるかどうかにかかっています。
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